『遠くを見る癖』再び

このたび、初演から27年ぶり、再演から25年ぶりに『遠くを見る癖』を上演していただくこととなりました。スタジオメタの公演です。代表の北見敏之さんがどのように料理してくださるのか、どきどきと初日を待っております。チラシには「28年ぶり」と書いてしまったのですが、今、落ち着いて数えてみましたら27年ぶりでした。まあ、いいですよね。
この作品は当時、高校生からも上演依頼を何校もいただきました。私の戯曲で唯一、活字となって出版されているものでもあります。
そして、北見さんからのご依頼にこたえ、今回、書き改めました。書き改めて上等になるとは限りませんが、書き改める作業は楽しいものでした。「マムシの北見」と呼ばれていらっしゃるそうですが、「書き直し」のご命令は予想より少ない回数でした。おそらく、その後は北見さんが「潤色」されているのだと思われます。スタジオメタの公演は一度だけ拝見したことがあり、時間をかけ丁寧に緻密に創られていて感動しました。一人でも多くの方に足を運んでいただけると幸せです。

なお、また改めてご報告いたしますが、近くネット上に過去の戯曲を何作か公表する予定です。そちらにも『遠くを見る癖2019』(潤色前のもの)の掲載を予定しております。